◎ 2011年3月29日 (火) ロボットの不使用
東京電力は、フランス企業からの原発事故用ロボットの提供を断ったらしいが、作業を人間にやらせるのは危険である。
なぜならば、原子力発電所は、事故のない安全運転のときですら、作業者は一般人に比べて放射線によるガンの発生率が高いからである。
まして、作業環境が極めて悪化している現在、更にガンの発生率が高まっているのは明白である。
マスメディアは、その事に一切触れないが、企業や国家にとって都合の悪い情報の隠蔽がマスメディアの体質である事は今となっては誰もが認めるところだろう。
マスメディアといえども、国家や株主の意向には逆らえないという事である。
社員の人間関係もあるだろう。
哀れなのは、少数派であるために、誰からも健康の心配をしてもらえない原発作業員である。
◎ 2011年3月29日 (火) オバマ大統領の方便(ほうべん)
アメリカのオバマ大統領は、リビアへの軍事行動で、カダフィ排除の体制転換はしないと言ったそうだが、これは方便である。
なぜならば、現実として反体制派は、NATO軍による軍事介入によって支配地を拡大して行っているからである。
現状を見れば、大統領が詭弁を弄しているのは明白である。
◎ 2011年3月29日 (火) 裁判とカネの関係
生活保護を打ち切られた人が自殺し、遺族が1100万円の損害賠償を求めた裁判で、被告の北九州市に165万円の支払いが命じられたそうである。
これは、遺族は勝訴として喜んで良いだろうか?
いや、これは実質的には敗訴である。
たった165万円の損害しかないのであれば、北九州市は何も改めようとはしないだろう。
裁判は、判決で決まるのではなく、賠償額で決まる事を頭に入れるべきである。
裁判が今後焦点となるのは、原発事故被災地の農林水産業者による国家と東京電力を相手取ったものだろう。
俺の予想では、原告側は敗訴する。
なぜならば、賠償額が膨大になりすぎるからである。
所詮、裁判所は、国家の犬であることを原告は思い知る事になるだろう。
最高裁判所裁判官は、首相が任命するのである。
被災した農林水産業者は、一応、この事も頭に入れておくべきである。
◎ 2011年3月29日 (火) 民主党と官僚のクーデター
神戸新聞
『与党関係者は「首相の視察でベント実施の手続きが遅れた」と言明。政府当局者は、「ベントで現場の首相を被曝させられない」との判断が働き、現場作業にも影響が出たとの見方を示した。』
28日の神戸新聞の一面は、首相と原子力安全委員長の視察による初動判断ミスによるベントの遅れとなっている。
これを指摘したのが、なんと政府与党らしいのである。
与党内に内乱が発生したらしい。
味方の裏切りは致命的であるが、記事を読む限りでは、視察とベントの関係は全く無いように思われる。
読売新聞のサイトによれば、視察時間はたったの50分なのである。
つまり、どんなに遅れたとしても50分以上ではないわけである。
ということは、裏切り失敗の可能性もある。
しかし、読売新聞と神戸新聞の煽り方は尋常ではなく、このクーデターの背後にはより大きな組織が動いているのかもしれない。
この記事は、与党と官僚による政治的暗躍に思われる。
読売新聞サイトには『「ざっくばらん」班目委員長発言に官邸ピリピリ』という記事もある。
与党内では菅首相が、官僚内では斑目委員長が目障りな存在なのだろう。
新聞社を自在にコントロールできる巨大な権力は、アメリカのJFKばりの組織が日本にも存在するということであろう。
この規模からすると野党や産業界の関与もあるかもしれない。
対応の遅れなら、電源工事の開始が一週間遅れた事を指摘するべきである。
どちらがより深刻な問題かは誰の目にも明らかである。
◎ 2011年3月30日 (水) いくら汲み出しても水位が下がらないわけ
読売新聞のサイト
『東京電力福島第一原子力発電所で、タービン建屋地下にたまった放射性物質を含む汚染水の排出が難航している。
〜排水開始から5日間で、1300トン以上を排水した。仮に水が約4000平方メートルの床全体に広がっているとしても、水位が30センチ以上減っている計算になるが、最大水深が40センチほどのたまり水は、ほとんど減っていない。』
いくら水を除去しても全く水が減らないそうである。
となると原因は1つしかない。
格納容器に穴が開いていて、そこから水が漏れているのである。
なぜならば、ポンプで除去された水は、タービンの下にある復水器(蒸気を水に変える装置)に入れられているからである。
原子炉内の循環水は、蒸気となってタービンを回し、復水器に入って冷却された後、再び原子炉に戻される。
復水器に入れた水が再び格納容器から地下に漏れ出たと考えられるのである。
いくら汲み出してもきりが無いわけである。
汲み出した水は復水器ではなく別の容器、あるいはタンカー、あるいは外にでも出すべきだろう。
格納容器に穴が開いているとしたら、水量が増えないのはそのせいであり、ベントの必要すらなかったことになる。
しかし、毎日新聞のサイトによると復水器の水は原子炉に戻していないらしい。
ということは、1号機は復水器から原子炉への管が途中で壊れているのだろう。
それならば、1号機だけ復水器が満水でなかった説明もつく。
それ以外に、水が減らない理由がない。
パスカルの法則からしてトレンチの水が大量に逆流する事はありえないし、外部から原子炉に供給されている水が漏れ出ているならば、排水をストップすると増え続けるはずである。
◎ 2011年3月30日 (水) 原発砂漠
テレビで、原子炉と使用済み燃料プールの冷却には年単位の時間が必要だと原子力安全委員が言っていた。
ということは、少なくとも今後一年間は、放射性物質や放射線が出続ける事になる。
これでは、原発周辺の農林水産業はやっていけない。
乳牛などの家畜は、別の場所に移送すべきだろう。
農林水産業者も現在の場所でやっていくのは断念した方が良いだろう。
周辺住民も移転を検討した方が良いかもしれない。
原発周辺は砂漠にでもなったと考えるべきである。
原発被災者は、長期的な支援の約束を国家や東京電力に取り付けるのが賢明である。
一括にすると損をすることになるだろう。
◎ 2011年3月30日 (水) 食物の被曝暫定基準値5ミリ・シーベルト
公衆の年間被爆限度が1ミリ・シーベルトで、食物の年間被曝暫定基準値が5ミリ・シーベルトらしい。
5ミリ・シーベルトも被曝した食物を摂取したら、それだけで年間被曝限度を超えるのではないか?
テレビは毎日、被曝野菜を食え食え言うし、そんなに俺を殺したいのかと思う。
もし事故が発生したのが韓国とかだったら、政府やマスメディアの態度は正反対になっていることだろう。
なんとも腹の立つ話である。
企業や国家の不始末をそれとは全く無関係な人々に負わせるのが国家と産業界のやり口である。
国家やマスメディアにそそのかされて「はい、そうですか」というやつがいるものか。
放射線量は、刻一刻と変化し、風向きの影響も受けるとテレビは言っていた。
だとしたら、政府の放射線量の発表そのものが信用できないではないか。
政府と産業界には、農林水産業者の移転を全面的にバックアップしてもらいたいし、その公約ももらいたい。
そうしなければ、事態は極限的に悪化する事になるだろう。
これは、家や仕事を無くした人々の生活再建と同じくらい国家の最優先事項である。
被曝食物摂取基準値も少なくとも年間被曝限度以下にしてもらいたい。
そうでなくては納得できない。
◎ 2011年3月30日 (水) 情報の錯綜・デマ
読売新聞サイト「1号機トレンチの水、津波による海水の可能性」の経済産業省原子力安全・保安院の30日朝の発表では、1号機の復水器(1600トン)の水は29日朝に満水になり、20センチ水位が下がったそうである。
これは、同サイト29日夜の東京電力の発表の1300トン排水したが水位がほとんど減っていないというのと食い違っている。
作業後半日または1日経過後の情報で、これほどの矛盾がありうるだろうか?
保安院と東電のどちらかが意図的に嘘を発表しているとしか俺には思えない。
だから、この原発事故については思考を停止しようとか、政府や東電の発表は信用できないとか思うのである。
◎ 2011年3月31日 (木) 法人税減税
郵便受けに共産党の広告が入っていたのだが、それによると、1998年から2009年までで、民間給与は31兆円減って、大企業の貯蓄は101兆円増えているそうである。
これは、つまり大企業だけが儲かっているということだろうか。
資本主義社会は、金のあるところほど金が集まるという事だな。
法人税は、大企業だけ増やして中小企業は減らしたらどうだろうか。
共産党も似たような事を言っている。
それで何がどうなるとも思えないが。
俺にとっては経済も社会もどうでも良い事だ。
奇怪な他人の精神の方が興味がある。
◎ 2011年4月1日 (金) 国家主義
国際原子力機関(IAEA)が、福島第一原発から北西約40キロにある福島県飯舘村で、IAEAの定める避難指示基準の約2倍に当たる放射性物質を検出したそうだが、テレビでその村の住人が、「IAEAていうのはどんなやつなんだ。国の基準に従う。」と言っていた。
原発事故をめぐり、情報の隠蔽や嘘が多発する政府や東電や保安院や委員会やマスメディアをみかねて、IAEAは善意で報告したのだろう。
日本人は、国家が「おまえはミュータントになれ」と言ったら喜んでそのとおりにしそうだ。
日本人に個人主体は程遠い。