WindowsLANには、ワークグループ(Peer To Peer のこと)とドメイン(クライアントサーバのこと)の2種類の設定方法がある。
ワークグループは、パソコン数が、およそ10台以内、ドメインは、それ以上の場合に使う。
ワークグループが大規模LANに向かないのは、コリジョンが発生しやすく、通信速度低下が著しいからだ。
ワークグループは、サーバが不要だが、ドメインは必要だ。
ワークグループは、2台のパソコンをクロスLANケーブルで繋ぐ方法と3台以上のパソコンをハブとストレートLANケーブルケーブルで繋ぐ方法がある。
Xと書かれたテープが貼られているLANケーブルがクロスで、そうでないのがストレートだ。
【Peer To Peerで2台のパソコンをクロスケーブルで繋ぐ場合】
![](images/ptop_cross.png)
@ 2台のパソコンを直接、LANケーブル(クロス)で繋ぎます。
A 一方のパソコンでB〜Eの操作を行います。
B [コントロールパネル] → [ネットワーク接続](WinXp の場合)を開きます。
(Win7 の場合は、[コントロールパネル] → [ネットワークと共有センター] → [アダプターの設定の変更])
C [ローカルエリア接続] → 右クリック → [プロパティ] を選択します。
![](images/ip1.gif)
D インターネットプロトコル(TCP/IP)を選択して、[プロパティ]をクリックします。
(Win7の場合は、インターネット プロトコル バージョン 4(TCP/IPv4)を選択して、[プロパティ]をクリック。ver4は、従来型のアドレスで、ver6は、より多くのグローバルIPアドレスを供給できるようにした新型である。長くなっただけで使い方に違いはないはず。)
E [次のIPアドレスを使う]を選択して、IPアドレスに192.168.0.1、サブネットマスクに255.255.255.0 と入力して、[OK] をクリックします。
![](images/ip3.gif)
F もう一方のパソコンも、IPアドレスを192.168.0.2として同様にB〜Eの操作を行います。
G [アクセサリ] → [コマンドプロンプト]を選択して、ping 192.168.0.x (相手側のIPアドレス) → [Enter]キーを押す を実行してRequest timed out.の文字が表示されなかったら、接続完了です。(このとき、相手側のセキュリティソフトは予め解除しておきます。ping(ピンと読む)の正常動作を確認したらセキュリティを復活させます。)
(Win7 に標準でインストールされているセキュリティソフトである Windows ファイアウォールは、[コントロールパネル] → [ネットワークと共有センター] → [Windows ファイアウォール] → [Windows ファイアウォールの有効化または無効化]で、[Windows ファイアウォールを無効にする(推奨されません)]を2つとも選択して、[OK] をクリックすることで、無効化できる。WinXp の場合も似たような感じで Windows ファイヤウォールを無効化できる。WinXp で ping だけを Windows ファイヤウォールから外すには、
コマンドの ping の項を参照。コマンドプロンプトは、exit と入力し[Enter]キーを押しても終了できる。ping に限らず、通信機能のあるソフトは、セキュリティを解除しないと使えないものが多い)
上手くいった場合、以下のように表示される。
【Peer To Peerで3台以上のパソコンをハブとストレートケーブルで繋ぐ場合】
![](images/wg01.png)
@ パソコンはそれぞれ、上図のようにストレートケーブルでハブと繋ぐ
[Windows7の場合]
A
![スタートアイコン](images/start.png)
→ [コンピューター]を右クリック → [プロパティ]をクリック
![](images/wg02.png)
B [コンピューター名、ドメインおよびワークグループの設定]で、[設定の変更]をクリック
![](images/wg03.png)
C [システムのプロパティ]ダイアログの[コンピューター名]タブで、[変更]をクリック
![](images/wg04.png)
D [コンピューター名/ドメイン名の変更ダイアログ]で、[コンピューター名]と[ワークグループ名]を入力し、[OK]→[OK]。コンピューター名とワークグループ名は任意で良いが、コンピューター名は同じハブに接続されている他のPCとは別の名前にし、ワークグループは同じ名前にする。
- 例 -
| 1台目 | 2台目 | 3台目 |
コンピューター名 | PC1 | PC2 | PC3 |
ワークグループ名 | WORKGROUP | WORKGROUP | WORKGROUP |
IPアドレス | 192.168.0.1 | 192.168.0.2 | 192.168.0.3 |
サブネットマスク | 255.255.255.0 | 255.255.255.0 | 255.255.255.0 |
![](images/wg05.png)
E pingで接続の確認をする。
![スタートアイコン](images/start.png)
→ [コントロールパネル]をクリック
F 先ずは、セキュリティを解除する。[Windows ファイアウォール]をクリック
G 左ペインの[Windows ファイアウォールの有効化または無効化]をクリック
H [プライベートネットワーク]と[パブリックネットワーク]の[Windows ファイアウォールを無効にする(推奨されません)]を選択して[OK]
I 画面左上の
![](images/wg09.png)
を2回クリックしてコントロールパネルに戻り、[ネットワークと共有センター]をクリック
![](images/7_2.png)
J 左ペインの[アダプターの設定の変更]をクリック
K [ローカルエリア接続]を右クリックし、[プロパティ]をクリック
![](images/7_4.png)
L [インターネット プロトコル バージョン 4(TCP/IPv4)]を選択し、[プロパティ]をクリック
![](images/7_5.png)
M [インターネット プロトコル バージョン 4(TCP/IPv4)のプロパティ]ダイアログでIPアドレスに 192.168.0.1 、サブネットマスクに 255.255.255.0 と入力して[OK]→[OK]
![](images/wg10.png)
N 他の2台もそれぞれ、コンピューター名を PC2、PC3、IPアドレスを 192.168.0.2 、192.168.0.3 としてA〜Mを実行する
O
![スタートアイコン](images/start.png)
→[すべてのプログラム]→[アクセサリ]→[コマンドプロンプト]で他の2台のIPアドレスに向けて ping を打つ
P 通信できる事を確認したら、全てのPCの[Windows ファイアウォール]を有効化する