ゾロアスター教と日本神話の共通点


ゾロアスター教は、善神スプンタ・マンユ(またはアフラ・マズダー)と悪神アンラ・マンユ(またはアフリマン)が対立する宗教だ。
これと同じ構図が、日本神話のイザナギとイザナミの関係だ。
カグツチが産まれた時、イザナミは黄泉の国に行き、イザナミに会いに行ったイザナギと次のような会話をした。
イザナミ「一日に千人殺す」
イザナギ「それなら一日に千五百人産む」

これは、両者の思想の違いを表している。
実際は、イザナミは、「イザナギの思想では、毎日、多くの人々が死ぬ事になる」と言ったのだ。
すると、イザナギは、「それなら、それを上回る数の子を産めばいい」と言ったのだ。
イザナギは、権力主義者だから、話し合いの場は一切持たない。
集団を形成して、自分の支配下に入らない集団は力ずくで潰せば良いという思想だ。
それに対して、イザナミは実存主義者だから、話し合いによる解決の場を持たないのであれば、常に戦争しなくてはならなくなり、いずれ、人類は滅びるだろうと考えたのだ。
この権力主義と実存主義の対立が、ゾロアスター教と日本神話の共通点なのだ。


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